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製品概要: Webメール+メールサーバのトータルソリューション MailSuite

MailSuiteは、 Multi-Thread 方式で設計されたディープソフト社独自開発エンジンを搭載した Webメールソリューションである 「DEEPMail」とスパム遮断ソリューションである「SPAMBlock」を統合した製品です。

会社のシステム及びOSなどの導入環境にもっとも適合するメールソリューションを導入できるようにカスタマイズを支援するだけではなく、 他のソリューション及びシステムとの柔軟な連動もサポートします。

また、簡単に設置及び環境設定ができるユーザ設置プログラムを提供する中/小規模向けのメールパッケージもご用意しています。
listmark1.png  MailSuite の特徴 Ⅰ

  • 独自のメールエンジン(Mail Transfer Agent)
  • ウイルスメールの治療・削除(Option):2エンジン併用構成も可能
  • UNIX / Windows 統合のメールエンジン - マルチプラットフォームをサポート
  • マルチスレッド方式の設計 (Multi - Thread Type)
  • メールディレクトリ方式(Maildir Type)
  • 負荷分散及び冗長構成が可能
MailSuite 方式は、図1のように、n番目サーバが落ちてもn-1個のサーバでサービスが可能です。 つまり、単一のサーバ故障によりサービスが停止するようなシステム構成(SPOF:Single Point of Failure)にならないような構成となります。しかし、HTTP_IMAPのゲートウェイの方式は、IMAPサーバの冗長化ができないため、1台のIMAPサーバに全ユーザを収容するか、サーバ毎にユーザを分けて収容するしかなく、n番目のIMAPサーバに障害が発生すると、そのサーバに収容されているユーザのメール利用が不可能となります。(図2)
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listmark1.png  MailSuite の特徴 Ⅱ

  • 無制限の拡張性(Scalability)
    • 機能のモジュール化設計により、ユーザが増えてもライセンス及びサーバ追加が容易
    • ネットワーク及びサーバコンサルティングを提供可能
    • POP,IMAPなどの機能追加/削除が容易
    • 旧メールシステムからのデータ移行及び新規サービス拡張が容易
    • サイトごとの要求・特性に合わせたウェブメール機能を提供可能
    • ファイルサーバの容量を必要に応じて追加が可能
  • 技術優位
    • システム環境に合わせ最適のソリューションを実現(Solaris, Linux, FreeBSDなど)
    • 導入前のコンサルティングから運用開始後のテクニカルサポートまでの支援体制
    • 速度、安定性など、高性能のメールシステムを提供可能
    • ウェブメール、POP3サーバ、IMAPサーバ、SMTPサーバなどの独自開発(RFC準拠)
    • 既存サービスからの移行及び新規サービスとのインテグレーションなどをサポート
    • マスター管理者・ドメイン管理者・ユーザの動作設定・修正・確認がWEBで可能
  • 性能及び安定性
    • 大規模のユーザを楽々ハンドリングできる技術力を保有(Unlimited Extension)
    • DB及びWebサーバの安定的な管理技術など
    • Performanceに影響を与える既存のメールエンジンの問題点を解決
    • 速度及び安定性を実現した独自開発のメールエンジンを搭載
  • その他
    • 無限定マルチドメインをサポート
    • 多段階フォルダ(Tree 構造)によるメール管理及び住所録の管理
    • System Monitoring、Log 分析など管理者の立場で設計したAdmin Toolなど
    • 共有端末利用時のセキュリティに配慮(URL履歴のアカウント情報、ブラウザ内のクッキー等)
    • LDAP、ADサーバとの連携が可能(ツールによりユーザやMLの登録、削除時の連携が可能)
    • SMTPS、POP3S、IMAP4S、HTTPS、Submission Port、TLS に対応(RFC準拠)
      ※MailSuite はカスタマイズやSI作業を前提としているため、本章で述べられている特長には別途契約、または有償にて提供可能なオプション機能や役務提供が含まれています。


listmark1.png  MailSuite のセキュリティ関連機能

listmark2.jpg  SMTP / POP3 / IMAP4 / HTTP over SSL、StartTLS、Submission Port
SMTP / POP3 / IMAP4/HTTP over SSL
  • 通信経路を暗号化することで、ユーザ名・パスワード・メール本文などの重要情報を盗聴から保護
  • 一般に、平文のプロトコルとは違うTCPポートを使用(例:http=80 → https=443)
  • 多くのクライアントソフトが対応
StartTLS
  • 平文のSMTPと同じポート番号(25、587)で暗号化を実現
  • ポート番号が変わらないので、ルータ・ファイアウォールの設定変更を最小化
Submission Port
  • メールクライアントからの投稿時に、通常のSMTPとは違うTCPポート(25→587)を使用
  • 一般に、OP25B(*)と組み合わせて使用
  • SMTP Auth と組み合わせることで、より効果的にSPAMの発信を抑制

(*) OP25B(Outbound Port #25 Blocking )・・・クライアントPCから外部ホストの25番ポートへの直接通信をルータ・ファイアウォールで遮断することで、スパイウェア・SPAMロボット・ウィルスに乗っ取られたホストから外部への通信を防止

  • SSL/TLSを使うことで、出先のネットワークにつないでも、自宅や学校・会社当のサーバを盗聴の心配なく利用可能
  • SMTPサーバの third-party relay 対策として SMTP Auth を使用、パスワードはSSL/TLSで保護
  • OP25Bで、SPAM・ウィルスの発信源となることを防止


listmark1.png  MailSuite と HTTP_IMAP のゲートウェイの比較

listmark2.jpg  管理の利便性

MailSuite は、SMTP(S)/IMAP4(S)/POP3(S)/WEB/SPAM対策/VIRUSチェック機能が統合されたメールシステムであるため、各サービスに対する全ての管理や設定がひとつの管理画面から簡単に実施することが可能です。一方、HTTP_IMAPのゲートウェイ方式の場合、メールシステムに関わる全てのサーバの管理を行うためには各サーバ毎にログインを行い、設定を変更する手間が掛かります。


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listmark1.png  MailSuite のユーザ機能(メールホーム)

listmark2.jpg  メールホーム
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  • 新規及び未読のメールの情報、受信トレイへの移動ボタン
    直近のアクセスの時間
    接続IP、アクセス総数の情報を表示
  • メールボックスの使用量を表示(disk quota)
  • 管理者からのお知らせを表示
  • ユーザが参加している掲示板の新規投稿を表示
  • 個人及び共有スケジュールを表示
  • 個人資料室の使用量を表示
    共有資料室に登録された新規資料を表示
* メールホームに表示する情報の種類は、
オプション >> 個人環境の設定 >> 基本環境の設定
で選択することができます。


listmark1.png  MailSuite のユーザ機能(メール作成とメール閲覧)

listmark2.jpg  メール作成 listmark2.jpg  メール閲覧(受信トレイ)
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  • ドメインエイリアス機能に対応
  • 住所録及び最近の送信履歴を利用して簡単に宛先の指定が可能
  • 添付ファイルの一覧が確認できメール送信が可能
  • 添付したファイルの内容の確認、エンコード方式の選択が可能
  • 複数の挨拶文、署名を設定して選択が可能
  • 複数の文字セットをサポートし、エンコードの指定が可能
  • 全員へ返信、転送、ヘッダ確認、印刷など
  • 送信者、To 、Cc のメールアドレスをクリックで住所録に登録することが可能
  • 文字コードの変換、別のフォルダへメールを移動
  • 添付ファイルがイメージの場合に本文表示が可能
  • 添付ファイルのダウンロード及びファイル名、ファイル形式、サイズ、エンコード形式の表示
  • メールの再送信、ダウンロード、送信者のメールアドレスを受信拒否リストへ登録することが可能


listmark1.png  MailSuite のユーザ機能(オプション)

listmark2.jpg  オプション
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  • 個人環境の設定:テンプレートやフォルダの表示形式などの基本環境、メール作成環境、挨拶文の作成、署名の作成、詳細な条件を設定できる自動応答、メールの自動削除、モバイルを利用する際の設定などを行います。
  • 個人情報の変更:登録時の表示名やパスワード紛失時の質問などのユーザ情報およびパスワード変更などを行います。
  • 受信拒否:受信したくないメールアドレスやドメイン名またはIPアドレスを登録して、迷惑メールを受信しないようにする機能です。受信メールの閲覧画面から登録ができ、受信メールの一覧画面からも複数選択して登録することができます。
  • 自動振り分けの設定ヘッダ情報から振り分ける条件を詳細に設定することができます。OR、ANDで条件を接続することができ、正規表現もサポートしています。設定した条件はリスト化され、優先順位の設定もできます。
  • POP3設定:登録したPOP3サーバはリスト化され、受信したいPOP3サーバだけを選択し受信をすることも可能です。
  • メール転送:ヘッダ情報から条件を詳細に設定できます。OR、ANDで条件を接続することができ、転送期間の設定や正規表現もサポートしています。設定したサイズを超過したメールの場合、超過した本文や添付ファイルを切り落として転送することができます。


listmark1.png  MailSuite の管理者機能(Service)

listmark2.jpg  ユーザ管理
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グループ及びユーザ管理
  • グループの登録・編集・削除
  • グループ毎にクォータの指定管理
  • グループ毎に最大送受信メールサイズの設定
  • グループ毎に最大添付メールサイズの設定
  • ドメイン別管理者・グループ・ユーザ指定
  • ユーザリスト及び登録申請のユーザ管理
  • 一時的に使わないメールアカウントの管理
  • Aliasの一括登録(CSV形式)及び管理
アカウント情報の管理
  • ユーザディレクトリ、クォータの変更
  • パスワード、所属グループ、使用状態の変更
  • 最大送受信メールサイズの変更
  • 最大添付メールサイズ及び添付個数の変更
  • ユーザ個人情報、メール環境の確認
  • ユーザ個人の許可サービスの設定
  • メール転送状況の確認と管理
  • モバイル設定状況の確認と管理


listmark1.png  MailSuite の管理者機能(Filter: オプション機能

listmark2.jpg  サーバフィルタ
接続許可
  • 信頼できるIP、送信者、受信者を指定し、メールサーバへの接続を許可
  • フィルタの設定と関係なくメールの送受信を許可
  • 内部→外部、内部→内部などの接続許可の範囲を指定することが可能
接続遮断
  • IP、送信者、受信者を指定してメールサーバへの接続自体を遮断
  • 不必要な接続を拒否することにより、メールサーバを保護
SPF
  • SPF(Sender Policy Framework)に対応し、ドメインを偽装して送られたメールを遮断
Greylisting
  • 再送されたメールのIPアドレスから、 envelope-from と envelope-to が一致しない場合、メールを拒否
自動遮断
  • 自動遮断の条件を追加し、条件に満足するサーバからの接続を自動遮断及び接続元の一覧を表示
  • フィルタの処理方法が"接続遮断情報に追加"に設定されているフィルタによって拒否された接続元の一覧を表示
制限設定
  • メールヘッダ、サイズ、送信数、接続数を制限し、処理方法を設定してSPAMを遮断
  • 自動遮断により遮断されたメール情報を管理
個別制限設定
  • 特定IPに対して個別的に処理方法を設定

listmark2.jpg  一般フィルタ
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送受信 許可及び遮断
  • 特定のIPを指定し、許可する条件を登録
  • 有害なサーバ・送信者からの送受信を拒否し、IP、送信者、受信者情報を管理
メッセージ フィルタ
  • メール件名、本文、URL、ヘッダに含まれそうな特定の単語を指定してSPAM遮断
  • 一般テキスト及び正規表現式をサポート
添付ファイル
  • ファイル拡張子、ファイル名を指定してSPAM処理
  • ファイル個数、ファイル名の長さを指定してSPAM処理


listmark1.png  MailSuite の管理者機能(Stat / List)

listmark2.jpg  リスト(正常・SPAM:オプション機能・VIRUS:オプション機能
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リスト管理
  • 送受信される正常メールの状況をドメイン別に確認することが可能
  • SPAMとして処理されたメールの状況及び復旧(再送)などが可能
  • メールのVIRUS検査結果及び処理状況を確認することが可能


listmark1.png  MailSuite のシステム構築環境 Ⅰ

  • システムの構築環境
    • Windows
      Internet Explorer 6.X, Mozilla Firefox 2.0.X, Opera 8.X
    • Mac
      Safari 3.X, Mozilla Firefox 2.0.X, Opera 8.X
    • Linux
      Mozilla Firefox 2.0.X, Opera 8.X
  • その他
    • Apache 2.0.X
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listmark1.png  MailSuite のシステム構築環境 Ⅱ
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<システム構成例:m台の Active と n台の Standby で構成される場合>