こんにちは!
先日、マンションに納入したネットワークシステムが不調だと
連絡が入りました。
障害を取り除くためには、まず原因を調べます。
住人のPCがウィルスに感染してしまったのか、
個人の回線ではなく、もっと基本的なネットワークがいけないのか。
可能性を1つ1つ潰していくと、意外なところに問題がありました。
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イベントや交流会で名刺をいただいた方にお送りしています。
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★ 中国の法律事情 ―― 商用暗号管理条例のウラとは
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以前、中国の「商用暗号管理条例」についてご紹介しました。
事前申請なく、中国内で暗号化製品を使用できないという法令です。
今回は、この法律のウラ事情をご紹介します。
「商用暗号管理条例」で定めているのは、
中国が推奨する方法でしっかり暗号化されるかどうか、です。
ここで「暗号化の強度が強ければ強いほど良い」のではないのがミソ。
ご存じの通り、中国ではまだ国家による検閲があります。
重要な情報が漏れていないか、機密を扱われていないかなど、
情報のやり取りのたびに厳しいチェックが入ります。
中国が把握していない方式で暗号化された情報は、
国家が検閲することができません。
暗号化は強すぎてもいけないし、漏洩する弱さがあってもダメ。
その強度と方式をコントロールして、
外資や外国人が行う情報交換もチェックしたい、というのが真の目的です。
また、フランスでも似たような法令がありますが、
製品ごとに申請すればよく、個人や企業単位での申請は不要です。
中国ではユーザが一社毎製品・製品バージョン毎の申請をしなければなりません。
それだけしっかりと情報を管理したいという
政府の方針が表れたものでもあります。
中国暗号製品規制対応の使用申請支援サービス
https://www.j-its.jp/home/02/02-1/post_2.html
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★ 実はこの行為も著作権法アウト!
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winnyなどのP2Pファイル共有ソフトが問題になっています。
このソフトを使って他人の著作物(音楽・映画など)をコピーしたり
送受信してはいけない、ということは知られてきました。
しかし、今でもほかの方法で海賊版の映画やプログラムを入手できる
状態にあります。
あまり知られていないのですが、実は2010年1月1日から、
「違法配信からのダウンロードを禁止する規定」が明文化され、
改正著作権法が施行されました。
政府広報オンライン
http://www.gov-online.go.jp/useful/article/200908/2.html
海賊版をダウンロードした時点で、法律に違反することになります。
(個人で楽しむものも含む)
違反者に対する罰則はありませんが、悪質な場合は権利者が民事訴訟を
起こすことができるようになりました。
P2Pファイル共有ソフトを利用していなくても問題がありますので
注意しましょう。
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★ 情報システム管理の業務を効率化するセミナーのご案内
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Visio2010を使った
「情報システム部門のためのドキュメント作成・情報管理セミナー」を
マイクロソフト社と共催することになりました。
● 日時:7月26日(月) 13:30~16:00
● 会場:マイクロソフト社 新宿本社6F セミナールーム
● 対象:情報システム部門に携わる方
● 主催:マイクロソフト株式会社
● 共催:日本ITセキュア株式会社
Visio2010の新機能をどうやって効率化につなげるのか、
どんな場面の業務を改善していくのかをご紹介する予定です。
「まだ使いこなせていないかも...」という方、
「新しい機能について詳しく知りたい!」という方、
ぜひマイクロソフト社で新しいヒントを持ち帰ってください!
参加について詳しいご案内はこちらです。
https://www.j-its.jp/home/05/post_18.html
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★ 編集後記 ―― ルータの限界
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障害が起こっていたマンション内のネットワークシステム。
原因は、ウイルス感染を疑って、大量の通信を吐きまくるIPをフィルター
しましたが、1台ではありません複数台あるのです。わかったのが、
まあ、個人のPCにはウイルスチェックソフトが入っていない人が多い!
さらに、フィルターがかかって通信出来ないはずの部屋の人から、「他にも
つなげる無線の口があったからつないで使ってましたよ」って。え!
そのマンションは「無料でインターネットが使えます」というのが売り。
なので、パスワードがかかっていないルータを検知しても、
使用者があまり問題だと思わずに使い続けていたのも一因でした。
原因が分かれば対策は早いです。無線LANのパスワード設定のお願いと
定義を書き換えることで問題なく運用できるようになりました。
★ 最後までお読みいただいてありがとうございました。